【現役薬剤師監修】これから「せん妄」について勉強を始める薬剤師さんへ②

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はじめに

入院患者の2~3割は発症する「せん妄」について薬剤師として何を知っておく必要性があるでしょうか?せん妄について学ぶ上で、おすすめできる図書を紹介します。

この記事に掲載している記事で、よりいっそうせん妄について理解を深めることができるでしょう。

今回紹介する図書

“どうすればよいか?に答える”せん妄のスタンダードケア Q&A 100

病棟で役立つせん妄の予防と対応

まとめ

 “どうすればよいか?に答える”せん妄のスタンダードケア Q&A 100

タイトル通り、どうすればよいか?に答える1冊です。

紹介文

「せん妄にどう対応すればよいか?」に答える実践書。せん妄ケアに先駆的に取り組んできた執筆陣が、蓄積された臨床知や研究をまとめ、Q&A方式で解説。早期発見、対応、予防など目的・ケア別に章が分かれ、必要な情報を調べやすい構成。具体的な実践例、実践で活用できるコツとともに、一歩進んだアドバンスな内容を「もっとくわしく」で紹介。初心者からエキスパートまで、多様なニーズに応える一冊。

本書は、「せん妄が起きたときにどうするか?」という問いだけでなく、「せん妄を防ぐにはどうするか?」「いかに、初期段階で患者さんの変化をキャッチし、早期ケアするか?」にも主眼が置かれています。そして、そのような早期発見と早期ケアを実行するための多職種チームづくりについてもページを割いています。

せん妄を「薬剤鎮静任せ」にするのではなく、発症自体を減らしていく試みは、医療判断・技術の共有化、患者本位の医療の推進にもつながる今日的テーマです。そして、「良い医療の担い手になる」という志をもって入職したのに、いつの間にか、ルーチン業務の忙しさに追われ、仕事に疲弊してしまう私たちの現実を見直し、転換するきっかけにもつながるものです。

目次

  Q1 せん妄の体験は当事者からどう語られているのですか?

  Q2 せん妄は患者さんの回復や予後にどのような影響を及ぼすのですか?

  Q3 せん妄ケアはなぜむずかしいのですか?

  Q4 せん妄は看護師にとってどのような影響があるのですか?

  Q5 せん妄は医療チームにとってどのような影響があるのですか?

  Q6 せん妄は医療組織にとってどのような影響があるのですか?

  Q7 不穏、危険行動,混乱,意識障害,興奮など,せん妄様の状態を表現するいろいろな用語がありますが,どう違いますか?

  Q8 せん妄の具体例にはどのようなものがありますか?

  Q9 せん妄と認知症の違いは何ですか?

  Q10 せん妄と環境への不適応との違いはどう判断すればよいですか?

  Q11 せん妄ケアの基本は何ですか?

  Q12 せん妄のとらえ方や治療方針は,診療科ごとに異なるのですか?

  Q13 精神科医はせん妄の治療をどう考え,どう行いますか?

  Q14 内科医はせん妄の治療をどう考え,どう行いますか?

  Q15 外科医はせん妄の治療をどう考え,どう行いますか?

  Q16 老年科医はせん妄の治療をどう考え,どう行いますか?

  Q17 ガイドラインって何ですか?具体的にどう役立つのですか?

  Q18 せん妄治療ガイドラインにはどのようなものがありますか?

  Q19 「ガイドラインを現場で活用する」というのは,具体的にどうすることですか?

  Q20 そもそも……アセスメントとは?診断とは?評価とは?

  Q21 怪しいなと思ったとき,まず何に注目したらよいですか?

  Q22 ナースコールを何度も押して,つじつまの合わない言葉を繰り返しますが,これはせん妄ですか?

  Q23 せん妄はどのように診断しますか?

  Q24 せん妄の診断・評価が簡便にできる基準やツールはありませんか?

  Q25 せん妄にはいくつかのタイプがあるのですか?

  Q26 なぜ,せん妄発症を予測する必要があるのですか?

  Q27 せん妄を発症しやすい患者さんはどう見分けますか?

  Q28 せん妄を起こすことは直観的にわかっても,具体的な対応・ケアがうまくできず困っています.どうしたらよいですか?

  Q29 せん妄の重症化を防ぐためにできることは何ですか?

  Q30 せん妄の長期化を防ぐためにできることは何ですか?

  Q31 夜間にせん妄が起こった……どうすればよいですか?

  Q32 1対1の局面で患者さんがせん妄を発症しているところに遭遇したら,どう対応したらよいですか?

  Q33 せん妄を誘発・エスカレートさせるコミュニケーションとはどのようなものですか?

  Q34 ICUにおいて低活動型せん妄がとくに危険なのはなぜですか?

  Q35 ICUにおいて患者さんがせん妄になると予後がよくないって本当ですか?

  Q36 ICUで患者さんのせん妄のアセスメントに使われるCAM.ICUは,具体的にどう使うのですか?

  Q37 せん妄を鎮めるにはサーカディアンリズムの調整が必要と聞きますが,ICUではどうしても治療が優先されてしまう……どう調整すればよいですか?

  Q38 ICUでは転倒転落事故やカテーテル・チューブ類の計画外抜去を予防するため,身体拘束を積極的に行う方がよいのですか?

  Q39 術前からの不安緊張とせん妄に関連はありますか?どのようなケアをすればよいですか?

  Q40 術後の経過とせん妄に関係はありますか?

  Q41 術後疼痛とせん妄に関係はありますか?

  Q42 ドレーンやカテーテルなどのライン類の管理において,どのようなせん妄ケアを行えばよいですか?

  Q43 終末期にはどのようなせん妄ケアを行えばよいですか?

  Q44 認知症の患者さんのせん妄ケアでとくに注意することは何ですか?

  Q45 せん妄のハイリスク患者さんの家族に何を伝えればよいですか?

  Q46 術後のせん妄リスクについて,家族または本人に伝えるタイミングはいつがよいですか?

  Q47 せん妄を起こすことを想定していなかった患者さんが発症したとき,家族に何を伝えればよいですか?

  Q48 せん妄予防の効果がわかりにくいです.どのように評価するとよいですか?

  Q49 せん妄を誘発しにくい環境づくりとはどのようなものですか?

 生活リズムと生活機能を維持する

  Q50 生活リズムとは何ですか?

  Q51 生活リズムと生活機能を維持・回復することは,せん妄患者さんにとってどのような効果があるのですか?

  Q52 急性期の病棟で生活リズムを整えるコツはありますか?

  Q53 そもそも身体拘束はどんな人に,何の目的で,どのような手順で行われるのですか?

  Q54 厚生労働省の介護保険施設における身体拘束3原則とは何ですか?

  Q55 身体拘束について家族に誰がどう説明したらよいのですか?

  Q56 一般病院での身体拘束には,どのような法律的・倫理的問題があるのですか?

  Q57 せん妄になっている人に身体拘束をすると,どんなことが起こるのですか?

  Q58 どういうときに抑制すべきなのか,解除すべきなのかあいまいです.どうしたらよいですか?

  Q59 急性期病院に入院する高齢者がせん妄を発症した場合に身体拘束は必要ですか?

  Q60 急性期病院で身体拘束を行わないということが可能ですか?

  Q61 患者安全に向けた病院全体の取り組みとせん妄ケアはどうのように関連していますか?

  Q62 せん妄になりかけている人の転倒を予防したい……効果的な方法はありますか?

  Q63 鎮静に関する基本的な考え方がわかりません.医師によっても微妙に違います.原則は何ですか?

  Q64 患者さんが暴れ自分の身の危険を感じたとき,どうすればよいですか?

  Q65 多職種チームにおけるせん妄ケアにはどんな効果がありますか?

  Q66 せん妄ケアを提供するためのチームにはどのようなものがありますか?また,どのようにつくったらよいですか?

  Q67 せん妄ケアでは医師の治療方針と看護方針の調整がむずかしいことが多いのですが,

  Q68 慣習的な治療や処方が病棟からなくなりません……どうすればよいですか?

  Q69 せん妄の患者さんへの治療とケアの統一がむずかしい……どうすればよいですか?

  Q70 継続的にせん妄ケアに関する記録を行うためにはどうしたらよいですか?

  Q71 せん妄ケアにおいて,最低限記録しなければならない事柄は何ですか?

  Q72 せん妄ケアの際の看護師のストレスマネジメントについて,効果的な方法はありますか?

  Q73 自分の置かれた状況を突き放してみられるユーモアの大切さってどういうことですか?

  Q74 せん妄ケアに困難感が強い……どうしたらよいですか?

  Q75 自分にはできない,手に余ると思ったらフロントラインに行かない,ということが許されますか?

  Q76 リエゾンチームはどのように構築すればよいですか?

  Q77 リエゾンチームの運営で大切なことは何ですか?

  Q78 病院全体のせん妄ケアを改善するために,責任者としてどのように取り組んだらよいですか?

  Q79 せん妄ケア実践のためのコミュニティについて教えてください.

  Q80 そもそもせん妄の定義は何ですか?

  Q81 療養の場の違いでせん妄の頻度に違いはありますか?

  Q82 せん妄の原因によって症状・経過が異なることがありますか?

  Q83 せん妄の原因となる準備因子,誘発因子,直接因子とは何ですか?

  Q84 せん妄はどのようなメカニズムで発症するのですか?

  Q85 せん妄が発症するとき,身体に何が起こっているのですか?

  Q86 せん妄が発症するとき,脳で何が起こっているのですか?

  Q87 せん妄が発症するとき,細胞レベルで何が起こっているのですか?

  Q88 せん妄を起こす直接の原因にはどのような疾患がありますか?

  Q89 せん妄を誘発してしまうのはどのような要因ですか?

  Q90 せん妄が発症しやすい人はどのような人ですか?

  Q91 せん妄を起こしやすいくすりには何がありますか?

  Q92 薬剤性せん妄を起こしやすいのはどんな患者さんですか?

  Q93 ベンゾジアゼピン系薬剤はせん妄を起こすことがあるため使わない方がよいですか?

  Q94 せん妄を鎮めるくすりには何がありますか?

  Q95 メジャートランキライザーって何ですか?

  Q96 抗精神病薬で定型・非定型とは何ですか?

  Q97 鎮静薬を使うタイミング,解除のタイミングはどう考えればよいですか?

  Q98 せん妄状態が落ち着いている日は,くすりを使わなくてもよいですか?

  Q99 せん妄の症状が薬剤による副作用なのかを見極めたいときはどうすればよいですか?

  Q100 せん妄を起こすので本当はこのくすりは使いたくないと思っても,医師から投薬指示が出てしまって困っています.そのような場合,どうしたらよいですか?

各専門医はせん妄についてどのように考えているかも掲載されており、様々な質問について答えてくれている1冊です。

病棟で役立つせん妄の予防と対応

病棟ですぐに役に立つ内容です。症例や、せん妄の具体的症状も掲載されています。

紹介文

せん妄は総合病院の入院患者の2~3割に認められ,高齢者では4割に発症するといわれている.

せん妄によって,基礎疾患の治療に支障を生じることが問題となっている.

せん妄症例は内科医のほうが精神科医よりも多く経験しているとも言われており,

精神科医のいない病院では病棟医がせん妄のプロフェッショナルになるしかない.

本書では読者対象を精神科医のいない病院の病棟医,内科医として,

せん妄の定義・対処法・予防法について,ケーススタディを交えて具体的に解説.著者の施設で実践している,認知症・せん妄サポートチーム(DST)の取り組みについても触れ,読み物としても楽しめる実践的な内容となっている.

目次

病棟医必携!精神科医に頼れない状況でのせん妄の対処法・予防法の実際が学べる最適の1冊!

1章 せん妄とはどのようなものか?

1 せん妄の定義

2 せん妄の症状:幻覚・妄想との関係

3 せん妄を引き起こす要因

4 せん妄の病型

5 症状や原因によるせん妄の分類

6 せん妄と認知症の関係

2章 ケーススタディ:せん妄症例の実際

3章 入院患者のせん妄に対する取り組み-DSTによる回診

1 認知症ケア加算

2 認知症ケアにおける多職種連携

4章 せん妄への対応-精神科不在の医療機関でできること

1 せん妄予防に必要なこと

2 薬物療法~抗精神病薬・睡眠薬等の使い方~

3 非薬物療法

4 身体抑制を行わない対応について~急性期病院の目指すもの~

5 せん妄のある患者が施設入所となる場合

症例も掲載されており臨床の場でもすぐ活用できる1冊となっています。

まとめ

せん妄は薬だけでなくきちんと症状も把握することが大切です。早期発見が早い回復に繋がります。薬剤師として薬のことだけではなく症状なども把握しておく必要性があるでしょう。

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