日本でも、中国語のスキルを活かして介護の仕事は可能です。
日本に住む外国籍の人数は中国人が圧倒的に多く、需要があるためです。
本記事で、中国語での介護を求められる職場の探し方や、介護・医療用語を勉強する方法をチェックしていきましょう。
介護の仕事に中国語スキルを活かす-介護を必要とする年代の在日中国人の人数
日本に在留する外国人の人数は、中国人が一番多いことがわかっています。
なかでも介護を必要とする年代、65歳以上の在日中国人は2万人強、これから介護を必要とする年代の55〜64歳の中国人の人数は、5万人弱にものぼります。
この数字は、日本全体の人口から見ると決して多くはない人数(日本全体の65歳以上の人数は3,000万人超え)です。
中国語で介護ができる人材を募集している施設は多くはありませんが、一定数存在しています。
自身の中国語スキルを活かした仕事を希望するなら、まずは中国語で介護できる人材を募集する施設を確実に探していきましょう。
(参考:在留外国人統計(旧登録外国人統計) / 在留外国人統計|e-Stat)
中国語での介護を求められる求人・施設の探し方
介護士向けの求人・転職サイトを見ても、条件に「中国語が話せる」といったものはなかなか見かけません。
そのため、中国語での介護を求められる職場を探すときは、視点を変えてみましょう。
例えば、「中国語での対応をしてほしい利用者」の立場から、該当の施設を探すとスムーズです。
以下のような公的機関の情報から、自分が居住または居住予定の地域の施設をいくつかピックアップし、各施設のサイトから直接求人情報をチェックするのがおすすめです。
(参考:中国語の対応が可能な介護事業所をお探しの方へ|厚生労働)
施設の求人情報に「中国語スキル歓迎」と書かれていなくても、利用者に中国人がいるのかどうかを電話やメールなどで確認したほうが良いでしょう。
補足
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中国語で介護するために身につけておきたい介護・医療用語の学び方
介護施設で中国人への介護に携わる場合、一般的・日常的な中国語が話せればよいというものではありません。
介護に関連するものに限らず、できれば医療用語も学んでおくと、より利用者とのコミュニケーションがスムーズになるはずです。
自分の身体の状態を看護師や医師にうまく伝えられず困っている中国人利用者がいるとき、利用者と医療者間の架け橋になることもできます。
ここでは、中国語の介護用語や会話の学び方をチェックしておきましょう。
オンライン講座で医療通訳を学ぶ
医療通訳のオンライン講座に、中国語通訳のコースがあります。
上記のオンライン講座では、現役の医師と医療通訳士も講義に携わっているため、よりリアルな現場をイメージしながら学べるでしょう。
ロールプレイや個別指導の授業もあるため、より深く通訳スキルを身につけられるはずです。
授業は毎週火曜・水曜の19:00〜22:00で、Zoomで行われます。
忙しくてなかなか時間が取りにくいという人も、ぜひ検討してみてください。
補足
医療通訳の専門学校に通って臨地実習などのより実践的なことを学びたいなら、以下のような学校を検討するのもおすすめです。
本で学ぶ
介護・医療用語を独学するなら、本を探してみましょう。
介護関連の中国用語を学ぶための書籍は多くは存在しないので、まずは以下よりご紹介する3冊をチェックしてみてください。
おすすめ書籍①:介護・看護の日中英対訳用語集 |
中国語だけでなく、英語も学べる本です。約2050語の用語と、約250の会話が収録されており、とくに感覚・心理・感情を聞き出すための用語が詰まっているため、実践的な内容と言えるでしょう。 |
おすすめ書籍②:協同学習で学ぶ医療系中国語会話 |
医療系中国語での会話に特化した内容の、医療系学生向けの入門書です。出版社(白帝社)の公式サイトでは音声ファイルをダウンロードできるので、耳からもしっかりインプットできます。 |
書籍③:5か国語でわかる介護用語集:英語・中国語・インドネシア語・ベトナム語・日本語|Amazon |
中国語も含めて5か国語の介護用語を学べる本です。外国人介護職が日本の介護用語を学ぶための参考書という位置づけですが、日本人が中国用語を学ぶのにも役立ちます。 |
ネット上で学習サイトや動画を探す
GoogleやYahooといった検索エンジンで探すと、様々な学習サイトを見つけられるはずです。
独学で知識を身につけるなら、本と合わせてどんどん活用してみてください。
ほとんどが無料で学べるので、いくつか自分に合いそうなサイトを試してみましょう。
学習サイト例)協同学習で学ぶ医療系中国語会話|Quizlet
【コラム】介護福祉士を目指す方のためのサイト
まとめ
日本に住んでいても、中国語で介護の仕事に携わることはできます。
ただ、全国どこにでも需要があるわけではないので、まずはリサーチするところから始めましょう。
もともと中国語日常会話のスキルがあるなら、介護用語・会話も習得しておくことで、より質の高い介護を提供できるはずです。
中国人の利用者が安心して療養生活を送れるよう、サポートしてあげてくださいね。
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