宅建士と簿記2級は、どちらも人気の高い資格です。
就職や転職を考えると、どちらの資格を取得するべきなのでしょうか?
スキルアップとなる資格は数多くありますが、宅建士と簿記2級がなぜ注目されているのでしょうか。
これから就職や転職を考えており宅建士か簿記2級どちらかの取得を考えている方で、このような疑問をお持ちではありませんか?
・宅建士と簿記2級はどちらを取得するべき?
・宅建士と簿記2級を両方とも取得することは可能か?
・この2つの資格を取得する相乗効果は?
そこで、この記事では宅建士、簿記2級の「資格内容と資格取得するメリット」、「どちらから取得するべきなのか、また両方取得した場合の相乗効果」について解説したいと思います。
具体的には
(1)宅地建物取引士(=宅建士)とは?
①宅建士資格の概要
②宅建士資格を取得するメリット
(2)簿記とは?
①簿記資格の概要
②簿記2級を取得するメリット
(3)宅建士と簿記2級との違い
①試験内容と合格率、合格に必要な勉強時間
②宅建士と簿記2級はどちらを取得すべきなのか
③宅建士と簿記2級の両方取得する相乗効果とは?
の順番に解説します。
この記事は5分程度で読めますし、
宅建士と簿記2級の資格内容を理解することで、今後取得するべき資格がイメージできると思います。
まずは、ご一読下さい!
宅地建物取引士(=宅建士)とは?
始めに宅地建物取引士(宅建士)の資格の概要と、資格取得のメリットについて解説します。
宅建士資格の概要
宅建士の正式名称は「宅地建物取引士」です。
宅地建物取引士とは、土地や建物の売買、賃貸物件の契約など不動産取引に関する専門家です。
そのため不動産会社では、5人に1人の割合で宅建士の設置が義務付けられています。
不動産取引は高額であり、また多くのお客様は不動産に関する専門知識や売買経験がほとんどありません。
不当な契約を避けるため、お客様が知っておくべき重要事項を契約時に説明するのが宅建士の仕事です。
そして重要事項を、お客様に説明できるのは宅建士だけの独占業務になります。
宅建士資格を取得するメリット
①不動産業界や建築会社への就職・転職に有利
宅建士資格は、不動産業界や建築会社への就職や転職の際に大きなメリットとなります。
また宅建士の需要は不動産業界や建築会社だけにとどまらず、他業界にも広がっています。
例えば金融機関である都市銀行などは、そのほとんどがグループ会社に不動産販売会社を持っているため、宅建士資格を有する人材は特に重要視されます。
②資格手当が支給される
宅建士の資格を有することで、資格手当を支給する企業が数多く有ります。
企業によって支給額は異なりますが、資格手当が支給される金銭的なメリットは大きいです。
宅建士の資格登録は生涯有効ですので、資格を取得しておいて損はありません。
簿記とは?
続いて簿記の資格の概要と取得のメリットについてお伝えしましょう。
簿記資格の概要
日本には約390万社の会社がありますが、ほとんどの会社で簿記は使用されています。
簿記とは「お金や物の出入りを記録するための方法」で、日々の取引を帳簿に記入して最終的に決算書などの財務諸表を作成します。
経営や財務状態を把握するには簿記を使用して財務諸表を作成する必要があります。
財務諸表とは、主に損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)になりますが、簿記ではこの財務諸表を作る技術を学べます。
簿記は、決算書類を読む力や経営・財務状況を把握するスキルが習得できる資格として人気があり、また簿記を学べば転職や就職にも有利なため、会社員にとって最強のビジネススキルとも言われています。
簿記2級を取得するメリット
① 業種を選ばず、あらゆる仕事に使える
日本に所在するほとんどの企業が簿記を使用して損益計算書や貸借対照表を作成しています。
そのため簿記のスキルは業種を選ばず、あらゆる仕事で役に立ちます。
経理・財務担当者であれば、簿記のスキルがすぐに仕事に役立ちますし、営業担当であれば取引先の損益計算書、貸借対照表を読み取ることで収益・財務状況を把握することができます。
どのような仕事でも、簿記と関係がある場合が多いため、このスキルを取得しておくのは決して無駄にはならず、仕事で活躍する機会を広げられる資格です。
② 昇級や転職に有利
簿記2級以上を取得すれば、社内での評価アップや昇級、転職する際に有利に働きます。
近年では新人研修などで簿記の学習を設ける企業もあるなど、簿記の知識はとても重視されています。
また簿記は求人の資格要件としての需要が多く、簿記資格を取得していれば就職・転職にて有利となるのは間違いありません。
③ 独立・開業にも活かせる
勤めていた会社を辞めて、個人事業主やフリーランスとして独立する際には、会社員では不要であった確定申告や決算書などの財務諸表を作成する必要があります。
また会社を立ち上げて経営していくには資金計画や事業計画書の作成が必須であり、その際に簿記の知識が役に立ちます。
会社経営者は、会社全体をマネジメントし会社の業績や財政状態を客観的に分析する必要がありますが、そのためにも簿記の知識は必要不可欠です。
宅建士と簿記2級との違い
宅建士と簿記の資格について解説しましたが、この2つの資格にはどのような違いがあるのでしょうか?
ここではそれぞれの試験内容と合格率、そしてどちらを取得するのが良いのかなどを解説します。
試験内容と合格率、合格に必要な勉強時間
【宅建士試験の概要】
宅建士は、毎年20万人前後の受験者数を誇る最大規模の国家資格です。
合格率は約15%と、難易度が高いため合格するためには専門的な勉強が必要です。
宅建士資格で民法、宅建業法、都市計画法、建築基準法、国土利用計画法の法律を学ぶことができます。
独学でも合格可能ですが、専門的な勉強が必要であることから専門学校や通信講座を利用する方が多い傾向です。
・試験形式はマークシート50問(正解率は約7割程度で合格)
・試験日程は年に1回(10月)
・合格率は約15%
・宅建士資格合格までの勉強時間は500時間前後
【簿記試験の概要】
簿記は、毎年50万人が受験する人気の高い資格です。
試験日程は3回/年ですが、2022年からネット試験も導入されています。
独学でも合格可能ですが、専門学校や通信講座を利用する方が多いようです。
・簿記2級はかなり出題範囲が広い。
・試験日程は年3回(2月、6月、11月)
・合格率は20%前後
・簿記2級合格までの勉強時間は400時間前後
【表1:宅建士と簿記2級との比較】
宅建士 | 簿記2級 | |
受験者数(毎年) | 約20万人 | 約50万人 |
試験日程 | 毎年10月 | 毎年2月、6月、11月(2022年~ネット試験開始) |
合格率 | 15%前後 | 20%前後 |
合格までの勉強時間 | 500時間前後 | 400時間前後 |
宅建士と簿記2級はどちらを取得すべきなのか
宅建士と簿記2級は、ともに求人の資格要件としての需要が多く人気の高い資格です。
簿記2級は業種を選ばず、あらゆる仕事に使えるため簿記2級を取得してから宅建士資格を取得する方が無難でしょう。
ただし不動産業界で働くのであれば宅建士資格は必須スキルです。
すでに不動産業界で働きたいと決めている場合は、宅建士資格から取得しても問題はありません。
宅建士と簿記2級の両方取得する相乗効果とは?
宅建士と簿記2級は、ともに求人の資格要件として需要が非常に多いため、両方取得していると就職や転職の際に、とても有利になるのは間違いありません。
数多くある資格の中で、宅建士と簿記2級を取得するメリットは以下となります。
【宅建士資格を取得するメリット】
・重要事項説明は宅建士の独占業務である。
・不動産会社では5人に1人の割合で設置が義務付けられている。
【簿記2級資格を取得するメリット】
・業種を選ばず、あらゆる仕事に使える。
宅建士と簿記2級のダブルライセンスは特におすすめです。
簿記2級はどのような業種でも役に立つスキルですので取得しておいて損はありません。
また宅建士と組み合わせることで、希少性が生まれ個人評価も高くなります。
また逆に、不動産業界で働く場合、宅建士資格を持っている人は多くいますが簿記を持っている人は非常に少ないです。
宅建士と簿記2級のダブルライセンスにより、就職や転職で採用される確率は非常に高くなります。
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まとめ
〇宅地建物取引士(=宅建士)とは?
・宅建士は不動産取引に関する専門家です。
・不動産会社は5人に1人の割合で宅建士の設置が義務付けられています。
・重要事項をお客様に説明できるのは宅建士だけの独占業務です。
〇宅建士資格を取得するメリット
・不動産業界や建築会社への就職・転職に有利。
・資格手当が支給される。
〇簿記とは?
・簿記で財務諸表を作る技術を学べます。
・簿記を取得することで、決算書類を読む力や経営・財務状況を把握するスキルが習得できる。
〇簿記2級を取得するメリット
・業種を選ばず、あらゆる仕事に使える
・昇級や転職に有利。
・独立・開業にも活かせる。
〇宅建士と簿記2級はどちらを取得すべきなのか
・基本的には簿記⇒宅建士。
・不動産業界で働く場合は、宅建士⇒簿記でも問題はありません。
〇宅建士と簿記2級の両方取得する相乗効果とは?
・宅建士と簿記2級は、ともに求人需要が多いため両方取得していると就職や転職の際に有利です。
・ダブルライセンス取得により、就職や転職で採用される確率は非常に高くなります。
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