こんにちはhirotaka0793です。
この記事は医師になりたての研修医の先生やレジデントの先生向けの記事となります。熱心な医学生の方にもご覧いただいております。
この記事は2分程度で読むことができます。
胸部レントゲンの本なんて、すべて一緒でしょ。
レントゲンはなぜ重要なのか
今となっては我々はCT検査は夜間でも気兼ねなくできるようになりましたが、十数年前まではCT検査のハードルが高く、レントゲンに頼らざるを得なかったようです。
従ってベテランの先生であるほどレントゲンを重んじる傾向があるように感じます。
レントゲン読影が軽んじられる雰囲気がありますが、手軽で安価で被爆量も少なく、胸部レントゲン検査は今でも有用な検査なのです。また、地方の病院や夜間での診療では今でもCT検査はできないことが往々にしてあります。
しかし、検査法は簡便であるものの、高い撮影技術も必要であり、また、読み取れる情報量は読み手の能力によって違います。
簡便な検査であり、また、奥が深い検査でもあるのです。
検査一般言えることですが、自らがオーダーした検査のことについて理解が深ければ、より病態を理解する手がかりが多くなります。
カンファレンスや上司への報告の際にも役に立つでしょう。
まったくもう、君はまだベテランじゃないんだから、説教じみたことは言わないでくれよ。
おすすめ胸部レントゲンの本一覧
レジデント向けに特におすすめの本2冊を紹介したいと思います。
フェルソン 読める!胸部X線写真 改訂第3版/原著第4版
人気 :★★★★☆
網羅性:★★★★☆
難易度:★★★☆☆
分量 :★★★★☆
見易さ:★★★★☆
評価 :★★★★☆
『フェルソン』とはこの本を執筆した放射線科医で、シンシナティー大学の教授だったそうです。シルエットサインについての論文が有名であり、この本の中でも詳しく書かれています。
講演会やセミナーではわかりやすく、ユーモアにも富んでいたそうで、この本も各所にユーモアが混ざっており、読んでいて楽しかったです。
読みやすい日本語で翻訳されており変換時に発生する違和感のある日本語はありませんでした。
問題形式なので実臨床に即したものの考え方が身につきます。
ところで、裏表紙の”フェルソンの10カ条”はとても気に入っています。少しだけ紹介します。
那1条 好きなことなら勉強も楽しい。好きになるよう努力すべし。
第2条 法則は事実と同じくらい大切である。法則を習得して初めて、事実をうまくまとめることができるのだ。
・・・
フェルソン 読める!胸部X線写真 改訂第3版/原著第4版 フェルソンの10カ条
気になる方は残りの8カ条もチェックしてください。
レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室[ベストティーチャーに教わる胸部X線の読み方考え方] 改訂第2版
レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室[ベストティーチャーに教わる胸部X線の読み方考え方] 改訂第2版
人気 :★★★★☆
網羅性:★★★★☆
難易度:★★★★☆
分量 :★★★★☆
見易さ:★★★★☆
評価 :★★★★★
本のタイトルに書いてある通り”レジデントのために”作られた書籍です。
難易度も分量もレジデントにぴったりの内容で、スイスイ読めるためこれ以上ない著書です。2冊の中で圧倒的に一番のおすすめです。
まず胸部レントゲンを理解するのにうってつけの一冊でしょう。
フェルソンのように問題形式ではなく、しっかりと根拠から説明してくれるので頭の中に入りやすいです。
レジデントだけでなく、学生や専門医にも読まれていることから非常に多くの層から支持を集めています。
まとめリンク
終わりに
他にもまだまだ胸部レントゲンの本は世の中にありますが、この2冊のどちらかを選んでおけばまず失敗しないと思います。
今後も、医師という尊い仕事を全うしている皆さんの『行動』の原動力となる記事をupしていきます。
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