【現役薬剤師監修】がん化学療法を勉強したい人はこの記事を見る前に参考書は買わないでください

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こんにちはhirotaka0793です。

がん化学療法の分野では、薬剤師の活躍が期待されています。副作用対策についての理解を深めることはもちろんのこと、それぞれのがん種の病態やステージなどについて理解を深めることや薬薬連携としてどのようなことに取り組むかなどについて理解を深めることが大切です。

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  1. がん化学療法の勉強は取り組みづらい
  2. 教科書として使える本
      1. がん専門・認定薬剤師のための がん必須ポイント 第4版
      2. 臨床腫瘍薬学
      3. 新臨床腫瘍学(改訂第5版): がん薬物療法専門医のために
      4. がん診療レジデントマニュアル 第8版
      5. がん化学療法レジメン管理マニュアル 第3版
      6. 改訂第6版がん化学療法レジメンハンドブック〜治療現場で活かせる知識・注意点から服薬指導・副作用対策まで
      7. がん化学療法ワークシート 第5版
  3. 副作用対策や薬々連携などに使える本
      1. がん化学療法副作用対策ハンドブック 第3版〜副作用の予防・治療から、抗がん剤の減量・休薬の基準、外来での注意点まで
      2. 消化器がん化学療法 副作用マネジメント プロのコツ 改訂第2版
      3. 対応の流れと治療のポイントがわかる フローチャート抗がん薬副作用
      4. タイムラインで追う がん種別薬学的ケアのポイント
      5. 薬局で役立つ経口抗がん薬はじめの一歩
  4. その他の参考になる本
      1. ハイリスク患者のがん薬物療法ハンドブック〜多様化・複雑化する患者への治療戦略を身につける
      2. ハイリスクがん患者の化学療法ナビゲーター 改訂第2版
      3. 根拠にもとづく がん化学療法レジメン作成とマネジメントのてびき〜原文献の読み解き方,支持療法・投与法の標準化,安全な運用・評価の実践
  5. リンク
  6. まとめ

がん化学療法の勉強は取り組みづらい

勉強しなくてはいけないと思いながら、なかなか難しく取り組むことができないのがこの分野だと思います。

薬学部の授業では個々の薬剤について作用機序などは勉強しますが、レジメンとはなんなのか、副作用はいつ頃起こるのかなどの臨床で役に立つ知識は勉強しません。

がん患者さんは患者さん自身も治療が初めての方が高く、また命に関わる問題であるため、様々なことを質問してきます。

薬剤師としては、患者さんがわからないことを彼らに指導するだけではなく、患者さんをサポートするという姿勢が大切になります。

今回はそんながん化学療法に関わる上で、薬剤師として必要な知識を学ぶ上で参考になる本を厳選して紹介していきたいと思います。

教科書として使える本

がん専門・認定薬剤師のための がん必須ポイント 第4版

がん専門・認定薬剤師のための がん必須ポイント 第4版

総論でがんの病因から診断、治療、抗がん薬の有害事象の概要を解説し、そのうえで、後半の各論ではがん種別に最新のガイドラインに基づいた病期診断、治療薬の選択・予後がまとめられています。

最新の第4版では、各項目の最後に“チェックポイント”が一覧にまとめられているので、重要事項をすばやく確認でき、学習効率が上がります。

また、付録には国内で使用されている154成分の薬剤シートが掲載しており、臨床実務における活用性も充実しています。

がん専門薬剤師を目指す受験者のみならず、がん治療に関わるすべての薬剤師におすすめできる一冊です。

臨床腫瘍薬学

臨床腫瘍薬学

がん薬物療法に関わる全てを解説する集大成といえる1冊です。

作用機序分類ごとに一覧表を交え、抗がん薬の作用機序と効能・効果、副作用の関係がわかりやすく解説されています。

また、30を超えるがん種の疫学、診断、薬物治療が紹介されています。複雑なレジメンも表にまとめられており、わかりやすくなっています。

さらに、現場で遭遇する26の有害事象・副作用について、原因となりうる抗がん薬と症状、その支持療法について解説されています。

疼痛緩和では痛みの伝わり方、疼痛の評価法・治療法、オピオイド、非オピオイド等の治療薬について簡潔に解説されています。

抗がん薬の臨床試験の仕組や、処方監査、服薬指導、来院・来局日以外の患者への対応、他職種連携、薬薬連携、地域連携等の実例とツールも紹介されており、がん薬物療法の全ての事由をこの1冊で学べます。

がん化学療法に関わる薬剤師は持っておきたい1冊です。

新臨床腫瘍学(改訂第5版): がん薬物療法専門医のために

新臨床腫瘍学(改訂第5版): がん薬物療法専門医のために

薬剤師だけではなく、がん専門医も学習に使う1冊です。

がん薬物療法を行う上で、知っておくべき知識を網羅した、日本臨床腫瘍学会編集による専門医テキストの改訂第5版です。

基礎から臨床まで幅広く掲載し、各薬剤・各疾患の要点が解説されています。

さらに、昨今進歩が著しいがん免疫やバイオマーカー、ゲノム領域、免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする新規薬剤、抗がん薬の曝露対策などについて内容が拡充され、医療経済や社会的支援まで広く、最近の話題まで詰め込まれた1冊です。

がん診療レジデントマニュアル 第8版

がん診療レジデントマニュアル 第8版

日常の診療・業務の中で遭遇するがん種のほぼ全てを網羅し、各がん種の疫学、病態、診断方法、ステージング、治療方針、レジメンなどの治療に関係する情報を細かく、しかしながら情報量が多過ぎずまとめられている1冊です。

ポケットサイズなので、常日頃持ち歩き、わからなければ参照したり、初めてのがん種を勉強したり際に、概要を掴むために参考になる1冊です。

がん化学療法レジメン管理マニュアル 第3版

がん化学療法レジメン管理マニュアル 第3版

使用頻度の高いレジメン81本が掲載されています。

「支持療法薬を含む投与スケジュール」と「副作用の発現時期」は1つの表で一目瞭然で、概要の把握に最適です。エビデンスに基づいた減量・中止規定、具体的な介入事例の情報も充実しており、すぐに日常診療で使える1冊です。

付録には「抗がん薬希釈後の安定性」「経口抗がん薬の懸濁可否表」「休薬期間がひと目でわかるレジメンのスケジュール」も掲載されています。

改訂第6版がん化学療法レジメンハンドブック〜治療現場で活かせる知識・注意点から服薬指導・副作用対策まで

改訂第6版がん化学療法レジメンハンドブック〜治療現場で活かせる知識・注意点から服薬指導・副作用対策まで

抗がん剤の投与スケジュールや注意点が一目でわかる1冊です。新薬も追加され、常にアップデートされています。

支持療法や投与速度、輸液量を含めたレジメンのほか、奏効率、副作用対策、服薬指導、減量・休薬基準も掲載されています。特に各章の冒頭にある治療の概要は、レジメンの治療における位置付けを把握するのに大変参考になります。

がん化学療法ワークシート 第5版

がん化学療法ワークシート 第5版

12種類のがんについて、その特徴や標準治療、治療に使用される薬剤について解説されています。

また、副作用ごとにその予防と対策も解説されています。さらに最新の知見をエビデンスとしてちりばめ、なぜその薬剤・レジメンが選択されるのかがわかりやすく紹介されています。

付録「服薬指導シート」は患者説明や副作用チェックなどの際に大変参考になる付録です。

副作用対策や薬々連携などに使える本

がん化学療法副作用対策ハンドブック 第3版〜副作用の予防・治療から、抗がん剤の減量・休薬の基準、外来での注意点まで

がん化学療法副作用対策ハンドブック 第3版〜副作用の予防・治療から、抗がん剤の減量・休薬の基準、外来での注意点まで

副作用の頻度・時期が見やすい1冊です。

免疫チェックポイント阻害薬やirAEに関する項目が追加され、ますます役立つ1冊になっています。

要点をまとめたフローチャートや具体的な処方例で,予防・治療にすぐに役立たせることができます。副作用管理も薬剤師の大切な役割の一つですので、持っておきたい1冊です。

消化器がん化学療法 副作用マネジメント プロのコツ 改訂第2版

消化器がん化学療法 副作用マネジメント プロのコツ 改訂第2版

消化器がん関連の化学療法に特化した副作用対策の上で参考になる1冊です。消化器がんでは腹水や食欲不振、便秘など消化器がん特有の副作用が多くあります。

これらの副作用は、対策に難渋することも多く、消化器がん患者さんに関わる上で参考になる1冊です。

対応の流れと治療のポイントがわかる フローチャート抗がん薬副作用

対応の流れと治療のポイントがわかる フローチャート抗がん薬副作用

副作用を疑ったときの判断基準や対処法がフローチャートで視覚的に示され、現場で使える具体的な知識が解説されています。

ICI(免疫チェックポイント阻害剤)については、進んだ副作用管理を実践している九州大学病院の対策が盛り込まれています。

日々がん診療にあたる専門医、専門薬剤師、専門看護師による、キホンを知るにも実践で活かすにも役立つ1冊です。

タイムラインで追う がん種別薬学的ケアのポイント

タイムラインで追う がん種別薬学的ケアのポイント

研有明病院の薬剤師が患者1人ひとりの治療にどのようにかかわったのか、代表的なレジメンを中心に、薬学的ケアを時系列に沿って解説された実際の症例集です。

患者への聞き取りや検査値など、薬学的介入のきっかけとなった「きづき」のポイントと、その根拠となる薬学的思考を「視点」として解説し、それに続く実際の行動から結果までが時系列で紹介されています。実際に経験できていない症例も、自分が担当したかのように勉強することができます。

薬局で役立つ経口抗がん薬はじめの一歩

薬局で役立つ経口抗がん薬はじめの一歩

薬局薬剤師が困ることの多い、背景にあるレジメン、類似抗がん薬との違いや使い分け、腎障害・肝障害患者の投与量調整、支持療法の目的、注意すべき副作用など、現場で役立つニーズの高いテーマが厳選され、紹介されています。

がん化学療法に触れたことのない薬局薬剤師の方でも読みやすい1冊となっており、薬局においておきたい1冊です。

その他の参考になる本

ハイリスク患者のがん薬物療法ハンドブック〜多様化・複雑化する患者への治療戦略を身につける

ハイリスク患者のがん薬物療法ハンドブック〜多様化・複雑化する患者への治療戦略を身につける

心疾患合併、PS不良、高齢者、うつなど、多様化する患者の背景にあったがん薬物療法の進め方が1冊に凝縮されています。「注意すべき薬物相互作用は?」「既往症とがんのどちらの治療を優先するか?」などの疑問が、現場目線で解説されています。

臨床現場で判断に困ることは大体書籍には書いていないことが多いのですが、この本では、臨床で困るけど他の本には書いていないようなかゆいところに手が届くそんな1冊で、持っておきたい1冊です。

ハイリスクがん患者の化学療法ナビゲーター 改訂第2版

ハイリスクがん患者の化学療法ナビゲーター 改訂第2版

最近注目されている免疫チェックポイント阻害薬の使用と、それに伴う有害事象(irAE)についても言及されています。

ハイリスクがん患者が多く集まる代表的な市中病院である虎の門病院の医師を中心に、豊富な治療経験をもつ執筆陣により、基礎疾患をもつがん患者の、がんと基礎疾患の両方に対する治療法が解説されています。

腎機能や肝機能が低下している患者において薬の投与量をどのように調節したら良いかが記載されており、日常業務でも活用できる1冊です。

根拠にもとづく がん化学療法レジメン作成とマネジメントのてびき〜原文献の読み解き方,支持療法・投与法の標準化,安全な運用・評価の実践

根拠にもとづく がん化学療法レジメン作成とマネジメントのてびき〜原文献の読み解き方,支持療法・投与法の標準化,安全な運用・評価の実践

がん化学療法のレジメン管理は、病院の薬剤師の大切な業務の一つとなっています。

レジメンの院内標準化に向け、患者と病院の双方にとって適切なレジメンを構築し、現場で安全に管理していくための実践的なポイントが解説されています。

増え続けるレジメンの管理にお悩みの薬剤師におすすめの1冊です。また、レジメン作成・管理に直接関わっていない薬剤師もレジメンがどのように作られているかを知ることはとても大切ですので、参考にしていただきたい一冊です。

リンク

がん専門・認定薬剤師のための がん必須ポイント 第4版

臨床腫瘍薬学

がん診療レジデントマニュアル 第8版

がん化学療法レジメン管理マニュアル 第3版

改訂第6版がん化学療法レジメンハンドブック〜治療現場で活かせる知識・注意点から服薬指導・副作用対策まで

がん化学療法ワークシート 第5版

がん化学療法副作用対策ハンドブック 第3版〜副作用の予防・治療から、抗がん剤の減量・休薬の基準、外来での注意点まで

消化器がん化学療法 副作用マネジメント プロのコツ 改訂第2版

対応の流れと治療のポイントがわかる フローチャート抗がん薬副作用

タイムラインで追う がん種別薬学的ケアのポイント

薬局で役立つ経口抗がん薬はじめの一歩

ハイリスク患者のがん薬物療法ハンドブック〜多様化・複雑化する患者への治療戦略を身につける

ハイリスクがん患者の化学療法ナビゲーター 改訂第2版

根拠にもとづく がん化学療法レジメン作成とマネジメントのてびき〜原文献の読み解き方,支持療法・投与法の標準化,安全な運用・評価の実践

まとめ

がん化学療法について勉強する上で、参考となる本を厳選して紹介しました。

忙しい日常業務に追われながらも、知識をつけ、患者さんに還元していくためには効率的に知識をアップデートすることがとても大切です。

今回紹介した本などを有効活用して、さらに知識をアップデートしていきたいですね。

今後も、医療従事者という尊い仕事を全うしている皆さんの『行動』の原動力となる記事をupしていきます。

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