投資信託とは?メリット・デメリット&初心者におすすめしたい銘柄
「投資信託」で購入可能な銘柄はどのくらいあると思いますか?
その銘柄数は、なんと約6,000本近くもあるのです。
これだけあると、どの銘柄を選んで良いのか本当に悩みますよね。
投資信託の銘柄数に驚く前に
・そもそも投資信託とは?
・どんな仕組みなの?
・メリットやデメリットは?
・どんな人に投資信託が向いているの?
という疑問を持つ方も多いと思います。
そこでこの記事では、投資信託に関する疑問について初心者にもわかりやすく解説します。
具体的には
①投資信託とは?
②投資信託とETFの違い
③投資信託のメリットとデメリット
④投資信託が向いている人
⑤おすすめする投資信託の銘柄
の順番に重要なポイントを紹介します。
この記事は3分程度で読めます。投資信託に関する疑問が解消される可能性が高いと思いますよ。
まずは、ご一読下さい!
投資信託とは?
投資信託とは
複数の投資家からお金を集めて、資産運用のプロが国内外の株式や債権に投資~運用する金融商品です。
投資信託=ファンドとも呼ばれます。
出典:投資信託協会HPより
外国株式や債券など、個人投資家では運用が難しい銘柄にも投資できるので資産運用の幅が広がります。
投資対象としては
・株式(国内・海外)
・債券(国内・海外)
・コモディティ、先物(金・原油など)
・不動産(REIT)
様々な種類の投資信託がありますので、自分の目的に合った銘柄選択が可能です。
投資信託とETFの違い
投資信託には上場と非上場の2種類があります。
この2つの違いについて、投資信託は非上場ですが、ETFは上場しています。
ETFとは上場投資信託のことになります。
上場していると証券取引所で自由に売買が可能です。
そのため投資信託とETFとは価格の決まり方が違います。
投資信託の場合、基準価格があり毎日1回の頻度で計算されます。
基準価格とは投資信託の一口当たりの価格のことで、投資信託を売買する際の目安となります。
投資信託に組み入れられた株や債券の価格は日々変動するため、基準価額も毎日変動します。
一方、ETFの場合は証券取引所でリアルタイムに価格が変動します。
ETFは株と同じように証券取引所で売買が可能です。
投資信託のメリットとデメリット
【投資信託のメリット4点】
メリット①:少額から購入できる
・株の場合、100株単位での購入となりますが、投資信託は1口単位で購入可能です。
・100株単位だと、まとまった資金が必要となりますが、1口単位であれば少額からでも購入可能です。
メリット②:分散投資により、リスクを下げられる
・投資信託は複数の投資家から資金を集めて、色々な金融商品に分散投資するためリスクが下がります。
・また個人では運用が難しい海外株式や債券にも投資できるので資産運用の幅が広がります。
メリット③:運用~管理する手間がかからない
・繰り返しになりますが、金融商品の選択~運用は全て運用会社(ファンド)がおこないます。
・また自動購入による積立投資も可能ですので、個人投資家は資産運用する手間がかかりません。
メリット④:投資信託は分配金を再投資に廻せる
・投資信託であれば分配金を自動で再投資することが可能ですので、複利効果を最大限に生かせます。
・ETFの場合は、自分で再購入する必要があります。
【投資信託のデメリット】
投資信託は販売・運用会社に対する費用が発生するため、購入・保有・売却時にコストがかかります。
<購入時>
・購入時には一定の「販売・取引手数料」が発生します。
・投資信託、ETFの中にはノーロードと呼ばれる手数料無料の商品もあります。
<保有>
・運用期間中の手数料として「信託報酬」を運用会社に支払います。
・この信託報酬は、保有している資産から一定割合が、日々控除されていきます
・信託報酬は投資信託だと0.5%~2.0%/年、ETFは0.05%~1.0%/年程度が目安です。
・信託報酬は運用利回りに大きく影響しますので、購入前の比較検討が重要です。
<売却>
・解約時に信託財産留保額が徴収される場合があります。
・購入前に販売会社WEBサイトや目論見書などで確認しておきましょう。
投資信託が向いている人
投資信託の特徴(メリット)を改めて整理します。
・少額から購入できる。
・分散投資が可能。
・毎月の自動購入も設定できるため、積立投資ができる。
・また分配金がでた場合、再投資への設定ができるため、長期投資に向いています。
これらを踏まえて「投資信託が向いている人」は以下となります。
① 少額から資産運用を始めたい人
株式投資などの資産運用には、ある程度まとまった資金が必要です。
投資信託の場合、手元資金が無くても、少額で毎月の積立投資が可能ですので貯金感覚で始められます。
② 分散投資でリスクを下げたい人
分散投資は資産運用でのリスクを避けるための戦略のひとつです。
株式投資の場合など、100株単位での購入となるため銘柄が集中しやすい傾向にあります。
投資信託の場合、自分の投資目的に合った銘柄を購入することで、簡単に分散投資が可能です。
③資産運用の初心者や時間がない人
資産運用の初心者で「株式投資はリスクが高そう」「何に投資したらよいのかわからない」という方には投資信託が良いでしょう。
また仕事や育児などに追われ、資産運用や投資の勉強に時間を取れないという方も少なくありません。
そのような方には、投資のプロが銘柄選択~運用までを代行してくれる投資信託がおすすめです。
おすすめする投資信託の銘柄
投資信託のメリットのひとつに、毎月の自動購入設定が可能な積立投資があります。
積立投資をするなら、インデックス投資との組み合わせが最良です。
インデックス投資とは全世界に分散投資する、最も安全な資産運用と言われています。
勿論、インデックス投資もおすすめですが、今回は米国S&P500に連動した銘柄を紹介したいと思います。
米国S&P500に連動した投資信託銘柄をおすすめする理由としては以下3点あります。
① 株式時価総額
世界の株式時価総額で見た場合、米国は全世界の約55%を占めています。
ちなみに日本は7~8%程度しかありません。
世界全体を見てどの国に投資するかを考えた場合、米国株がメインとなるのは自然なことです。
もし米国集中はリスクが高いと思うのであれば、全世界分散投資でも問題ありません。
但し、投資する国が増えるほど、投資信託報酬はどうしても割高になってしまいます。
② 米国は世界的に強い企業が多い
米国株はアップル、アマゾン、グーグルなどの世界的に強い企業が多く、長期で見ても右肩上がりです。
過去20年の利回りは約7~8%です。
少し固めに見ても、約4~5%は期待できるのではないでしょうか。
③ 長期成長が期待できる米国株は積立投資に向いている
安全な資産運用をするためも、毎月の積立投資(=ドル平均法)がおすすめです。
・米国S&P500は長期的に成長が期待できること。
・米国を代表的する500社への分散投資となる。
・将来的な株価の急落への備えを考えると積立投資がベターです。
インデックス投資に比べ少しリスクは上がりますが、その分リターンも期待できます。
長期的に成長が期待できる米国S&P500に連動した投資信託での積立投資がおすすめです。
【米国S&P500に連動したおすすめ投資信託銘柄】
ファンド名 | 純資産(億円) | 信託報酬(税込) | 運用会社 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 4,331 | 0.0968% | 三菱UFJ国際投信 |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 2,103 | 0.0938% | SBIアセットマネジメント |
(投資は自己判断でお願いします)
まとめ
今回は、投資信託について解説しました。
投資信託とは、複数の投資家からお金を集めて、資産運用のプロが株式や債権に投資~運用する金融商品です。
投資信託とETFの違いは、上場しているかどうか。
投資信託は上場していませんが、ETFは上場しています。
また、投資信託にはメリット・デメリットがありますので、それらを押さえた上でチャレンジしてみてください。
具体的におすすめの銘柄は、米国S&P500に連動した投資信託です。
堅実な資産運用を考えている方は、米国S&P500の関連銘柄を長期積立投資してみるのが良いと思います。
投資はしっかりと自分で知識を持って自己判断で行うようにしましょう。
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