【薬剤師さん必見図書】漢方を学びたい薬剤師さんへ
薬剤師国家試験に合格でき、やっと薬剤師になれる!!と
意気込んで臨床の場へでると、
「あれ?こんな事、大学で教わった?実習でやった?」
「他職種からの問い合わせについて分からない!!」
「患者さんにどう説明したら良いか分からない!!!」と壁にぶつかります。
その中の1つに漢方があるのではないでしょうか?
大学の講義でも漢方の講義は、かなり少ないです。
国家試験でも数問でる程度。正直、大学で学んだだけでは
漢方は何も分からない・・・。しかし、臨床の場へでると漢方が多く使用されている・・・。
漢方を毛嫌いする薬剤師さんはかなり多いです。
しかし・・・!!
今回おすすめする漢方の本をベースに漢方の知識を、
どんどんつけていくと、薬剤師にとって漢方はかなりの武器、
味方になってくれる事は間違いないです!!!!
西洋医学と比較して、漢方は個々の体質からアプローチする事により
西洋医学では治せなかった病を緩和してくれる、治してくれる症例報告だってあります。
OTCでも販売されているため、処方権のない薬剤師も、患者さんに積極的に漢方薬を勧められる機会もあります。
病院薬剤師なら、漢方を積極的に使用しない医師に漢方の提案をする事だってできます。
漢方を味方につける事で薬剤師としての武器が増え、患者さんによりよい医療が提供できます。
それでは漢方を勉強するにあたってお勧めできる図書を紹介していきましょう。
レシピプラス Vol.16 No.2 よく出る漢方薬ABC
初心者にはお勧めの1冊!!
漢方はエビデンスが強く頻回に用いられている漢方と、さほど多くは処方されていない漢方に分かれています。
漢方の数はとても多いので一気に全部覚える!!!
というのはまず無理・・・。
そういう時に役立つのがこの1冊!!
よく出る漢方薬を選抜し、全カラーで図も用いて紹介!!
使い分けをフローチャート式で分かりやすく掲載しておりスムーズに読めます。
マンガでわかる 東洋医学
こちらも初心者におすすめの1冊!
マンガで分かりやすく解説されているだけでなく、
漢方の基礎の知識もきちんと書かれています。
「陰陽」「気血水」「五行説」など漢方の独特な考え方も
イラストを用いて分かりやすく解説してくれています。
この漢方はこの症状に効く!といった内容だけでなく、きちんと「考え」についても解説してくれています。(「病気の考え方」「診断法」「治療法」も分かりやすく解説)
活字を読むのが苦手な方に、漢方の基礎的な考え方を学びたい方には、おすすめの1冊!
ねころんで読める漢方薬
ねころんでシリーズ!漢方薬もあります。
こちらは薬剤師のみでなく研修医や看護師向けにも書かれている本でもあります。
漢方の基礎を分かりやすく、本のタイトル通り「ねころんで」読める1冊。
ねころんで読めるって情報量が少ないんじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、情報量はしっかりとあります。
「民間薬とどう違うの?」「病期に合わせた処方って?」などあらゆる疑問に分かりやすく答えた内容となっており、漢方の基礎知識から四診を活かしたフィジカルアセスメント、症状別漢方薬、副作用まで、漢方のおもしろさを分かりやすく書いてくれている1冊です。
こちらの図書のコンセプトが↓
「これまであった漢方医学の教科書のように、概念的で小難しい漢方医学ではなく、直感的で論理的に理解できる漢方医学を届けたいという強い思いでまとめました。この本を通して、漢方医学を好きになっていただけたら最高に幸せです。どうぞ漢方医学を楽しんでくださいね。」
です。本当に分かりやすいです。サイズもA5判なので軽くて本当にねころんで読めます。
お値段も2200円と比較的リーズナブルなので手を出しやすい1冊ですね。
現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 (現場で使える便利帖)
現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 (現場で使える便利帖)
こちらは登録販売者向けにも書かれた1冊で、
現場で実際に患者さんに説明しやすいように、「痛み」について漢方的視点で分かりやすく解説されており、実際の患者さんとの「対面業務」を中心に書かれている本です。
OTCの販売、漢方薬局で薬剤師として働く場合、患者さんの体質を患者さんからの訴えで理解し、よりその人にあった漢方を提案できるように体質、病態をわかるように解説してくれています。
こんな時どうする?という様々なケースも掲載されており、読みやすく、漢方を勧める上で使えるエッセンスがたくさんつまっています。
現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 症状からチャートで選ぶ漢方薬 (現場で使える便利帖)
現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 症状からチャートで選ぶ漢方薬 (現場で使える便利帖)
こちらも現場で使えるシリーズ。症状から漢方を調べる事ができるので現場で、
この症状ってどういう漢方が効くんだっけ?と、
悩んだ時にすぐ調べる事ができる図書です。
現場に1冊は欲しい図書となっています。
対象となる読者層は以下の通りです↓
・医師の処方意図をくみ取り、お客様にわかりやすく説明したい薬剤師
・OTCの漢方薬をおすすめできるようになりたい登録販売者
・漢方の知識を学びたいその他の専門職
・漢方に興味がある一般の方……など
専門職だけではなく一般の方にもお勧めしているぐらい分かりやすく、
調べやすいように工夫されている1冊です。
現場で使える本の醍醐味として、「すぐ調べられる」は必須条件ですね。
フローチャート薬局漢方薬 薬剤師・登録販売者専用!
ドラッグストアで買える漢方薬を中心に症状別にわかりやすく解説した図書です。
2020年発売の図書のため新型コロナと漢方にかんする情報も掲載されています。
新型コロナウイルスで病院に行きにくいという患者さん。
なんとか自分で予防したいという患者さん。
何を飲めば良いのか、症状から探せる便利なフローチャートです。
薬剤師として症状を聞き取り適切な漢方をすすめる上で役に立つ1冊です。
完全版 医師・薬剤師のための漢方のエッセンス
こちらは、「基礎はもう分かったから、もっと深く漢方薬を学びたい!」
という人にお勧めの1冊。
上記で紹介したような初心者向けの図書とは異なり、イラストなどの分かりやすい解説はありません。
しかし、「病名から」「症状から」「処方から」「生薬名」「中医学用語」の索引を
充実させているので、調べやすく、書かれている内容も上記に比較するともう少し深く書かれた内容となっています。
漢方製剤活用の手引き(ツムラ)
こちらは販売はされていませんが、ツムラさんから頂けるハンドブックです。
コンパクトサイズで白衣のポケットにもスッポリと入ります。
番号からの索引、名前からの索引などあらゆる現場で使用できます。もちろん漢方の解説も向いている証や、似ている漢方薬との使い分けの解説もあり、現場ですぐ調べる事ができ、
持っていて損をしない1冊となっています。
あわせてツムラさんに問い合わせると「絵でわかる漢方処方解説シリーズ」など
簡単で分かりやすい漢方が解説された資料を頂く事ができます。
基本的にコンパクトサイズでもっておいて損はしない1冊です!
※この様な資材の提供がメーカーより終了している場合もあります。
まとめリンク
現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 (現場で使える便利帖)
現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 症状からチャートで選ぶ漢方薬 (現場で使える便利帖)
まとめ
漢方薬の知識をつけることで、漢方薬は薬剤師の強い味方になってくれます。
健康的思考が強まる現代社会で、漢方に対する意識も高くなっていることは確かです。
腎機能、肝機能が低下していため西洋薬を使用しづらい患者さん。
西洋薬では中々症状が改善しない、副作用で悩まされている患者さん。
あらゆる場面で漢方は強い味方になってくれます。
また、その漢方薬を勧める事ができるのが「薬剤師」です。
漢方は独特な解釈もあり、難しそう・・・。
と思っているあなたも、まずは入門の図書から初めて、少しずつ漢方を知っていきましょう。
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