肺をエコーで見る!簡単便利な肺エコー

スポンサーリンク
スポンサーリンク

超音波で肺をみてみよう

日常診療で患者の状態をリアルタイムかつ簡便に診ることのできるのがこの超音波検査です。

使いこなせるようになると非常に強い味方になる検査です。

そんなエコーにも弱点があり、エアーの多いところでは適切な画像が得られません。

今回は肺をエコーで見ることに関しての記事ですが、

「じゃあ肺なんかエコーで見れないでしょ」と思われるかもしれません。

しかし実は肺の状況はエコーで詳細に診ることができます。

しかもその正診率は90%を超えると言われています。

ではエアーの多い肺でエコーは何を見ているのでしょうか。

アーチファクトを頼りに肺をエコーで診断する

それは「アーチファクト」です。ご存知のように肺は空気が含まれた臓器なので、超音波は肺の表面で跳ね返ってきます。何度も何度も跳ね返ってきているエコ−を反映してA line

という線が形成されます。

正常肺のエコー像

実際の画面を見て見ましょう。肺エコーではコンベックスプローブを日本の肋骨をまたぐように当てます。そうすると肋骨の陰影であるbat signが見えてその間に胸膜が見えます。

胸膜以下は先程解説したA line(赤矢印)が見えるのです。

黒い背景に白い文字がある 低い精度で自動的に生成された説明

肺炎や肺水腫を起こすとどの様になるのか見てみましょう。

肺炎や肺水腫での肺エコー

肺炎では局所的に、肺水腫では肺全体に水分が貯留します。それにより今まですべて跳ね返っていたエコーが一部肺の中に到達することになります。そうして現れるB lineという所見があります。これが肺の限られた部位にみられたときは肺炎を、肺全体にみられたら肺水腫を疑うのです。

Fig 4

このようにエコーで肺の状態を知ることができるのですがこれには大きなメリットがあります。

まず、呼吸器管理などを行っているために頻回に移動させてCTを撮影するのが困難な患者や、COVID−19のように隔離を要する患者でもポータブルなエコーを用いて検査することで、患者の肺の様子を頻回にモニタリングすることができます。

救急などで呼吸状態が悪化した患者が肺炎を起こしているのか、肺水腫も合併しているのかをすぐに知ることができれば治療の開始がスピーディーになります。

妊婦や被爆を拒否する患者に対しても肺エコーに習熟していれば詳細な肺の評価をすることができます。

本肺エコーを知るために有用な参考書

おすすめの本肺エコーを知るために有用な参考書としては

こんなに役立つ肺エコー−救急ICUから一般外来・在宅まで

MEDICAL VIEWから出版の「こんなに役立つ肺エコー−救急ICUから一般外来・在宅まで」があります。

肺エコーの基本をこの本で学び自分で実際に試してみるのが肺エコー習得には良いでしょう。

まとめ

肺エコーは比較的確立されてから日が浅い技術で、あまり馴染みのない方も多いかもしれません。

簡便かつリアルタイムで患者の状況を知ることができる検査ですので、習得していると診療が楽になります。ぜひ試してみてください。

記事内で引用させていただいた画像はこちらから拝借いたしました。

DEFINE_ME
内科
スポンサーリンク
residential.com

コメント

タイトルとURLをコピーしました