【現役医師監修】COVID−19の情報・最新の情報にアクセスするために知っておくべきこと

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COVID−19の情報をおさらい

2019年に武漢で報告されてから瞬く間に世界中に広がり、猛威を奮っているCOVID-19。

今から医師・看護師さんなど医療従事者となる方の中には、COVID-19がどのような疾患かよくわからず現場に出るのが不安という人もいらっしゃるかもしれません。

今回はそんなCOVID -19はどのような疾患なのか、また治療はどのようなものなのかを簡単に解説します。

また、最新の情報にアクセスするために利用できる情報についても紹介します。

そもそもCOVID-19とは

まずCOVID-19という言葉はウイルスの名前ではなく病名を表します。

COはcorona、VIはvirus、Dはdisease、19は2019の略です。

つまり「2019年に報告されたコロナウイルスによる疾患」ということになります。

このCOVID-19を引き起こすウイルスの名前はSARS-CoV2と言います。

SARSとは重症急性呼吸器症候群(severe acute respiratory syndrome)の略でCoVはコロナウイルスのことです。

つまり重症急性呼吸器症候群を引き起こすコロナウイルス第2弾という意味になります。

COVID-19の臨床経過は?

COVID -19の臨床経過をおさらいしてみましょう。

SARS-CoV2に感染し発症すると1週間程度、風邪のような症状(発熱、咳など)が出現します。

8割の患者はそのまま治癒しますが、2割程の患者では呼吸困難や肺炎症状が増悪して入院が必要になります。

そのまま悪化すると人工呼吸器が必要になることもあり、2-3%程度の患者が死に至ります。

高齢者や基礎疾患のある患者(呼吸器疾患や免疫異常、糖尿病など)は重症化や死亡のリスクがさらに高くなります。

COVID-19の診断は?

COVID-19の診断方法にはPCR検査と抗原検査、抗体検査があります。

PCRはウイルスの遺伝子の存在を確認する検査、抗原検査はウイルスのタンパク質に含まれる抗原の存在を確認する検査でどちらも現在の感染を調べるものです。

PCRの方が抗原検査より少ないウイルス量で検出可能で感度は高いですが、それでも感度70%程度であり偽陰性には注意が必要です。

抗原検査はウイルスに感染し、それに対して産生された抗体を検出します。

交代が産生されるまでには時間がかかるため、こちらは既感染かどうかについてわかりますが、現在感染しているかどうかはっきりしません。

COVID-19の感染、重症化のメカニズムとそれに対する治療

感染、重症化のメカニズム

COVID-19はどのように感染し重症化するのか見ていきましょう。

SARS-CoV2の表面には多数のスパイクがあり、このスパイクを使い細胞表面に発言しているACE2を介して体内に侵入します。

このACE2はアンギオテンシンI、アンギオテンシンIIを前駆物質に分解してRAA系を抑制する働きを持ちます。

ACE2はSARS-CoV2感染により枯渇します。

するとRAA系が抑制されなくなり賦活化されます。

アンギオテンシン IIは血圧を上昇させる作用のほかに炎症性サイトカイン、ケモカインの産生に関わるため、感染によりIL−6をはじめとする炎症性サイトカインの産生が更新します。

さらに転写因子であるNF-κBやSTAT3を介したIL-6の増幅回路であるIL−6アンプも関与してサイトカインストームが起こります。

それにより重篤な肺炎などの症状を引き起こし重症化していきます。

つまりCOVID−19は初めはウイルスの活動により風邪のような症状がでて、ウイルスの排除が遅れるとサイトカインストームにより重症化するのです。

治療

治療について見ていきましょう。

病初期はウイルスの活動性を抑えなるべく早くウイルスを排除する必要があるのでウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬(レムデシビルやファビピラビル)を用います。

感染してからある程度時間が経って増悪傾向の場合はサイトカインストームによる症状を抑えるために、免疫調整剤(ステロイドやIL-6受容体抗体であるトシリズマブ )を用います。

また血管の内皮細胞の障害により血栓が出来やすくなるため抗凝固薬(ヘパリンなど)も用います。

COVID−19の治療は現在この3本柱になっていますが最近になり新たな治療である抗体カクテル療法も承認され、まだまだ新たな治療が出てきています。

常に最新の情報を入手し知識をアップデートする必要があります。

COVID -19の最新情報を手に入れるために

COVID-19についての情報にアクセスするためにおすすめの情報ソースを見ていきましょう。

まずは厚生労働省が出している「新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き」です。適宜改正しており、全て無料でインターネット上で閲覧することができます。

疫学的なことや臨床経過、治療など網羅できますので是非ご覧ください。

また、普段は全文を読むのに料金が必要な医学雑誌の論文ですがCOVID-19の記事に関しては無料で読むことができるものが多くなっています。

臨床研究などの最新の情報を見るときには論文をチェックすることがおすすめです。

英語が苦手な方はNEJMの日本国内版のサイトにアクセスすると主要な論文のアブストラクトが翻訳されていますので、そこでCOVID-19の記事を検索してみると最新の情報にアクセスできます。

まとめ

まだまだ猛威を振るうCOVID-19。

医師・看護師さんなど医療従事者となる方にとっては関わることは避けられなくなってきています。

しっかりとした情報を得て適切な診療ができるように備えていきましょう。

内科
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