【現役薬剤師監修】これから「在宅医療」について勉強を始める薬剤師さんへ②

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はじめに

前回に引き続き「在宅医療」についての勉強に、おすすめできる図書を紹介したいと思います。

今回紹介する図書

①    在宅療養の薬学的謎解き

②    在宅医療における薬剤師業務の実践

③    在宅訪問・かかりつけ薬剤師のための服薬管理 はじめの一歩 コツとわざ

④    まとめ

①   在宅療養の薬学的謎解き

在宅医療で薬剤師は何をすれば良いのか?という内容が詰まっている1冊です。

紹介文

あなたが薬学で身につけた『謎解き』力を、在宅で思いきり発揮しよう!

「在宅医療で薬剤師は何をすればいいの?」 答えは一つ、患者をよくみて薬物治療を評価することです。

「それにはどうすればいいの?」 答えはいくつもあります。それは患者ごとに違うから。

「何かヒントはないの?」 ヒントはこの本の中にあります。

本書は、「在宅療養患者の何を見るか」、「どこに気をつけるか」、「どうやって問題を解決したか」など、薬剤師が在宅医療に全力で取り組んできた事例をありのままに収録しています。在宅療養患者が抱える問題を薬剤師が「謎解き」することで、ここまで在宅医療・介護の質が上がるのだと実感してもらえるはずです。まだ在宅医療をおこなったことがない方にも、在宅訪問に行き詰まりを感じている方にも、次の一歩が見えてくる本です。

在宅医療で何をしたらいいのかわからず「もやもや」している薬剤師に・・・

薬を届けて終わりの在宅訪問に「もやもや」している薬剤師に・・・

薬学で学んだ『謎解き』力を発揮してもらうためのヒントが詰まった本です!

スキルに自信がもてなくても、地域連携に悩んだとしても。

できることから始める在宅。

目次

序章 在宅療養に薬剤師が起こすイノベーション

1. 地域で生活する高齢者が遭遇する薬物治療上の問題点

2. 2025年へのカウントダウンと薬剤師への期待

3. 在宅療養支援認定薬剤師とこれからの在宅医療の姿

第1章 事例報告 在宅療養患者の問題点を解決する

1.薬の服用に関する問題を解決する

1. 薬が管理できない患者・家族への対応事例

2. 服薬を忘れる患者に対応し、減薬に至った事例

3. 服薬を嫌がる患者への指導が奏功した事例

4. アドヒアランス改善の支援事例

5. 多剤併用患者の処方提案の事例

6. 嚥下困難患者への調剤の工夫による改善事例

7. 服薬に支障をきたしていた視覚障害患者への対応事例

8. 薬の取り出しに支障をきたしていた患者への対応事例

9. 薬剤の過量服用の可能性を防いだ事例

10. 胃瘻患者への誤った投薬方法を改善した事例

11. 本人・家族では困難だった服薬管理を改善した事例

2.在宅療養環境の問題を解決する

1. NST専門療法士の薬局薬剤師による栄養アセスメントにより栄養状態が改善した事例

2. 適切な食支援を経て経口内服薬のコンプライアンスも改善した事例

3.薬の副作用や体調の異変の問題を解決する

1. 副作用チェックと改善事例

2. 薬による過鎮静の可能性に、段階的な減薬で対応した事例

3. 患者の薬剤管理能力に応じた処方提案が奏功した事例

4. ADL低下のチェックが奏功した事例

5. バイタルサインのチェックで体調異変に気づいた事例

6. 痛みのコントロール不良と麻薬への不安を改善した事例

7. 減薬により患者の意識レベルが回復した事例

第2章 事例報告 在宅と入院の壁を取り除く

1. 患者がいきなり在宅に放り出されないように対応した事例

2. 処方箋だけではわからない、入院中の状況を薬局と共有した事例

3. 病院の器材、やり方で困らないために対応した事例

第3章 事例報告 在宅療養を支える人々との連携

1.服薬や体調の情報を看護・介護者に提供・収集する

1. 処方提案により、服薬介助者の負担軽減のために工夫した事例

2. 薬剤師の訪問&フィジカルアセスメントにより急変の第一発見者となり救急搬送につながった事例

3. 看護師への直接指導を通じて褥瘡治療にあたった事例

2.医師・歯科医師との連携事例

1. 在宅医療を行っていない医師と患者をつないだ事例

2. SNSを利用した医療者間の情報共有により治療方針を統一した事例

3. 歯科医師との連携が患者の体調管理に役立った事例

資料

1. 「患者のための薬局ビジョン」(抜粋)

2. 「健康サポート薬局のあり方について」

事例報告もあり、実際の現場での症例も知れて実用的に使える1冊となっています。

②   在宅医療における薬剤師業務の実践

2012年出版と、少し古い出版になるがタイトル通り、在宅医療において薬剤師がどのようなことをやっていくのか?について書かれています。

紹介文

平成24年度調剤報酬改定の「重点課題」の1つに、「在宅薬剤管理指導業務の一層の推進」が掲げられています。しかしながら、在宅医療の敷居は高く、「いざ『在宅へ』と思ってもなかなか一歩が踏み出せない」、「『配達するだけではだめ』と言われても、では具体的にどんなことをすればいいの?」など、とまどいの声が多く聞かれます。

そのような声に応えるべく、本臨時増刊号では、在宅医療において薬剤師が担うこと、他職種から薬剤師に期待されていることは何かを解説していきます。個々の在宅患者の抱える問題を解決し、適切で安全な薬物療法を実践するためにお役立てください。

目次

【1】在宅医療における薬剤師の役割、充実した在宅医療の実践に必要な体制づくり〔総論〕

【2】在宅患者が抱える諸問題

2-1 在宅患者によくみられる障害・症状

2-2 在宅患者における薬剤師の関与

【3】在宅患者に起こりうる問題把握とその対応

3-1 栄養管理

3-2 排泄

3-3 疼痛緩和

3-4 転倒

3-5 感染対策

3-6 精神症状

3-7 認知症患者

【4】服薬支援グッズ

【5】より充実した在宅医療を実践するための医療連携

【資料】在宅医療をバックアップするための保険のしくみと社会資源

第2章 知っておきたい7つの病態

第3章 在宅業務で必要な衛生材料・医療材料

第4章 知っておきたいバイタルサイン

第5章 こんな症状に出会ったら 5つの視点

第6章 地域包括ケアシステムと多職種連携

「医療連携」や「在宅患者に起こりうる問題」などあらゆる知識がまとめられています。

③   在宅訪問・かかりつけ薬剤師のための服薬管理 はじめの一歩 コツとわざ

こちらは、在宅医療、訪問前に読んでおきたい1冊です。質問形式で書かれており、在宅においての「コツ」が分かりやすくまとめられています。

紹介文

●在宅訪問の前に読んでおきたい虎の巻!

●現場で遭遇する数々の難問への対応がわかる!

本書は、在宅患者訪問薬剤管理指導および居宅療養管理指導について、地域で携わる、またはこれから携わろうとしている薬剤師に向けて、医師、歯科医師、看護師を含めた多職種の達人が実際のポイントをわかりやすく整理。

「薬剤師として何をすればよいのか?」という在宅訪問の基本から、服薬管理に重要な服薬アセスメントの方法や注意点、それにもとづく身体的服薬能力と服薬管理能力の把握方法・改善方法、さらに薬のプロフェッショナルである薬剤師として把握しておくべき在宅患者における病状、副作用の把握方法についてなど、服薬管理における「コツとわざ」をまとめています。

目次

序章 患者のための薬局ビジョンとかかりつけ薬剤師・薬局について

Part 1 在宅訪問の基本

Q1 在宅訪問で、まず最初に行うことはなんでしょうか。

Q2 患者さんに初めて連絡をとる際に気をつけることはなんでしょうか。注意事項はありますか。

Q3 在宅訪問の際、もち物としてどのようなものが必要でしょうか。

Q4 初回訪問ですることはなんでしょうか。

Q5 初回訪問後にすることはなんでしょうか。

CHECK 訪問薬剤管理指導業務における薬局業務の流れと留意点

Part 2 服薬アセスメントと処方薬整理の基本

Q6 「服薬アセスメント」とはなんですか。

Q7 服薬アセスメントを上達させるコツはありますか。

Q8 薬剤師がフィジカルアセスメントを実施する目的はなんですか。

Q9 患者さんの服薬能力から、負担が大きすぎると判断する服薬量、および一度に服薬できる薬剤の種類数の基準を教えてください。

Q10 服薬アセスメントの方針としては、服薬量を減らしていくことが重要でしょうか。患者さんや家族の薬への依存性が高い場合、どのように対応したらよいでしょうか。

Part 3 身体的服薬能力と服薬管理能力の把握方法と改善方法

Q11 患者さんがきちんと薬を飲めているかをどのように把握すればよいでしょうか。現場でのアセスメント方法を教えてください。

Q12 加齢による機能低下や、疾患による機能低下を考慮した服薬指導の工夫を教えてください。

Q13 口腔内の残薬や傷の有無などを確認するための工夫を教えてください。

Q14 薬の副作用で起こる口腔内所見や嚥下障害(薬剤性嚥下障害)には、どのようなものがありますか。薬剤性嚥下障害を疑う場合の対応を教えてください。

Q15 誤嚥性肺炎の予防のための注意点を教えてください。

Q16 患者が内服できるような工夫と、剤形や内服回数を変更するための医師への照会について、手順やトラブルを回避する工夫を教えてください。(患者さんの身体機能や介護者を含めた社会環境への適応を考え、内服可能になる工夫)

Q17 お薬カレンダーでは患者さんの服薬管理が不十分な場合、ほかに利用できる服薬支援・管理ツールはありますか。

CHECK 患者さんの服薬能力チェックリスト①~④

 医師への疑義照会時の確認事項チェックリスト

 患者さんの口腔内確認チェックリスト

 薬剤性嚥下障害を疑うチェックリスト

 誤嚥性肺炎のリスクチェックリスト

Part 4 病状,副作用の把握方法

Q18 抗認知症薬処方時の服薬管理のポイントについて、教えてください。

Q19 向精神薬処方時の服薬管理のポイントについて、教えてください。

Q20 在宅ケアとはどのようなものでしょうか。病院で行う入院治療と何が違うのでしょうか。

Q21 オピオイド処方時の服薬管理のポイントについて、教えてください。

Q22 漢方製剤処方時の服薬管理のポイントについて、教えてください。

Q23 在宅の患者さんにおける下剤処方時の服薬管理のポイントについて教えてください。

CHECK 便秘の警告徴候チェックリスト

Part 5 患者・家族の理解の方法(人物像・生活環境に迫る方法)

Q24 患者さんの人物像や生活環境をどのように、どこまで把握したらよいでしょうか。

Q25 患者さんや家族と信頼関係を築くためには、どのくらいの期間で、どのようなときに、どのようなこと聞いていくのでしょうか。

Q26 患者さんの病気の理解度を確かめる目的はなんですか。また、その方法を教えてください。

Q27 療養環境をどのように評価すればよいでしょうか。療養環境が不安定になる要因と、それらの情報の共有方法について教えてください。

Q28 療養期間が長くなり、療養環境も安定しました。自分の役割に疑問が生じてきました。そのようなときは誰にどのように相談すればよいでしょうか。

Q29 大きな変化が予測されるとき、大きな選択が必要なときに、どのように患者さんや家族を支えていけばよいでしょうか。

Q30 患者さんや家族とうまく付き合えなくて、訪問することが負担になっています。どのように立て直していけばよいでしょうか。

Part 6 困難事例になりがちな場面での対応のしかた

Q31 患者さんが服薬を拒否(拒薬)していたり、家族や介護者が服薬に対して非協力的であったりする場合に、どのように服薬管理したらよいでしょうか。

Q32 患者さんの認知機能が落ちてきたことを把握する方法と、それを多職種で共有するときの注意点について教えてください。

Q33 精神症状のある患者さんについて症状悪化時の対応の注意点を教えてください。

Q34 患者さんが処方されている医薬品の使用上の注意を自ら理解し、気をつけることができる状態ではありません。どのように対応したらよいでしょうか。

Q35 患者さんと医師の関係が悪く、板挟みになりました。どうすればよいでしょうか。

Q36 患者さんが医師の診察において、実際の疾患の状況・生活環境とはかけ離れた話をしています。どのように対処すればよいでしょうか。また、患者さんの薬に対する依存性が強い場合、どのように調整していけばよいでしょうか。

Part 7 緊急時対応および病院との入退院の調整

Q37 患者さんや家族等から緊急連絡があった場合、どのように対応すればよいでしょうか。

Q38 医師等からの緊急連絡時に医薬品や医療材料の在庫がない場合,どのように対応すればよいでしょうか。

Q39 患者さんの退院時には、どのように対応すればよいのでしょうか。

Q40 患者さんの入院時に備えた対応について教えてください。

Q41 資格を要する医薬品と、それらの資格の取り方や無菌調剤の体制づくり、また、特定保険医療材料の交付体制づくりについて、教えてください。

Part 8 かかりつけ薬剤師制度に関して

Q42 平成28年4月改正の調剤報酬において、かかりつけ薬剤師・薬局の評価にかかる調剤報酬の項目について教えてください。

Q43 「かかりつけ薬剤師」として役割を発揮するのに、準備はどのようにしたらよいでしょうか。

Q44 かかりつけ薬剤師指導料およびかかりつけ薬剤師包括管理料の施設基準にある、「特に、(3)医療に係る地域活動の取組に参画している」について、どのような対応が必要でしょうか。

索引

困難事例の対応方法も掲載されており、現場であらゆる問題に直面した時に活用できる1冊となっています。

④   まとめ

前回の記事にも書きましたが、「在宅医療」のニーズは高くなっています。また、診療報酬点数について、随時変更されており、これから在宅を始める薬剤師さんにとって、勉強しがいのある分野です。今回おすすめした図書を参考に、在宅医療の知識を深めていきましょう。

まとめリンク

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