【現役看護師監修】訪問看護師には『この熱「様子見」で大丈夫? 在宅で出会う「なんとなく変」への対応法』の一読をおすすめします

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はじめに

在宅看護領域で働く看護師は、患者の突然の症状に対する処置の判断を1人で行うことも少なくありません。

本書のタイトルにもあるように「この症状は様子見でいいの…?」というような場面に出くわすことがたくさんあるでしょう。

もちろん困ったときは訪問看護ステーションのメンバーに相談することもできます。

しかし、医師や他の看護師に頼らず、1人で的確に状況判断する能力も求められる現場であることは紛れもありません。

こんな人におすすめ

  • 訪問看護ステーションで働きたい人
  • 病棟から訪問看護勤務に変更になったばかりの人
  • 訪問看護ステーション勤務で不安を感じている人
  • すぐ医師や他の看護師に相談してしまうタイプの人
  • 自分でパッとアセスメントする自信がない人

本書は、訪問看護師として働いていくうえで必要なアセスメント能力を身につけられる解説書なので、ぜひ参考にしてみてください。

『この熱「様子見」で大丈夫? 在宅で出会う「なんとなく変」への対応法』の内容

本書は、在宅看護で起こりうる様々な事例について、医師と看護師の会話形式で疑問や不安を解決していく内容です。

訪問看護師が、在宅患者を見て「なんとなく変だな」と感じることがあるなら、重大な疾患が隠されている可能性があります。

なにがどう変なのか具体的に言語化し、的確な記録や医師への報告につなげることが大切。

患者が適切な医療を受けられる看護を提供するためのヒントが詰まった、訪問看護師向けの参考書です。

在宅看護でバイタルサインの観察は必須

高齢の患者の症状について「気になるけどそんなに対した異常はなさそう」と、軽症と判断することはあるでしょう。

本書でも触れられていますが、高齢者はちょっとしたバイタルサインの変動が、重症化への兆しの可能性が高いのです。

たとえば、熱は37度台で微熱、SpO2は90台後半、血圧・脈拍は正常範囲内、という観察だけでは、高齢の患者の全身状態を把握するには情報が足りません。

理由の1つとして、この観察項目の中に、呼吸数が含まれていないからです。

バイタルサインは、体温・脈拍・血圧・呼吸数を看護師の五感を使って観察する必要があります。

脈拍を測るにも、血圧計に表示された値を見るだけではなく、触診することで「いつもより触れにくい」という異常を発見できる可能性もあります。

先程の呼吸の観察では「SpO2は正常でも、呼吸数が多いため呼吸状態は異常」という結果になりかねないため、やはりバイタルサインはすべてを見なくてはなりません。

在宅医療では、病院のように少しの異常ですぐに検査できる環境ではないですよね。

そのため訪問看護師は、便利な道具に頼るだけでなく、五感をフルに使って患者の状態を見極める必要があるのです。

もちろん、訪問看護師が重視するのは、バイタルサインだけではありません。

全身状態の観察は担当の看護師にしかできない

全身の状態をくまなく観察し、前回の訪問時と違うことがないか、アセスメントする力が求められます。

訪問医が患者のベッドサイドに行く日や、他の看護師が代わりに訪問するようなことがなければ、その患者の観察・ケアは自分の役目です。

毎日患者と接する家族でも気づかない異常を発見するのも、医療のプロに求められるスキルの1つといえます。

本書の内容のごく一部ですが、たとえば下記のような患者の状態は、異常の早期発見のためには見逃せないポイントです。

  • 尿量が減少している
  • 食事の摂取量が減っている
  • 新たな皮膚トラブルがある
  • おむつに血液が付着している

たとえば「尿量がいつもより少ないな、医師に報告しよう」と判断するのは時期尚早です。

「尿量が少ないということは脱水が考えられるだろう。皮膚の状態はどうか、普段の水分摂取量はどうか、尿の色は…」といったように、「尿量が減少している」という状態に対して、他にも観察・アセスメントすべきポイントはたくさんあります。

受け持ち患者の全身状態をチェックし、前回との違いを発見できるのは、家族以外では定期的に訪問している担当看護師だけです。

病棟のように複数の看護師の目がある環境ではないので、より気を引き締めて患者を観察する必要があるということです。

本書のおすすめの使い方

少しでも自分の観察能力やケアに自信がないと感じているなら、本書を一通り読んでみることをおすすめします。

「なんか変だな」というちょっとした違和感から、「意識がおかしい」「急変した!」「災害が発生した!」といったような、考えてもみなかったようなトラブルが発生することもあります。

本書では、そんなトラブル発生時の対応について、事例をもとに医師と看護師の会話形式で解説されています。

そのため、サクサク読み進めやすいのがうれしいポイントです。

「活字を読むのが苦手で、参考書にはあまり手を出せない」という看護師でも、ぜひ一度読んでみてください。

1つの事例についてほとんどが見開き1ページで解説されるため、一つ一つの症例について時間をかけずに済みます。

つまり、通勤中や休憩中などスキマ時間のインプットに適しているということです。

仕事前や合間に読んでから実際に訪問することで、実践的な成果をすぐに発揮させることができるでしょう。

まとめ

ここまで、訪問看護師に必要なスキルや、『この熱「様子見」で大丈夫? 在宅で出会う「なんとなく変」への対応法』のおすすめの使い方などについて解説してきました。

「少しでも自分のアセスメントに自信が持てない」「いざというときどう対処したらいいか不安に感じている」という人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

一度流し読みしておくだけでも、本書に書かれているのと同じような場面に出くわしたときに迅速な判断力が身についているはずですよ。

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