【現役薬剤師監修】これから「抗精神病薬」について勉強を始める薬剤師さんへ②

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【薬剤師さんおすすめ図書】これから「抗精神病薬」について勉強を始める薬剤師さんへ②

前回に引き続き抗精神病薬についておすすめできる図書について紹介させて頂きたいと思います。

《今回紹介する図書》

①   精神診療プラチナマニュアル

②   こころの治療薬ハンドブック

③   まとめ

①   精神診療プラチナマニュアル

医師も使用する診療プラチナマニュアル。様々な疾患の説明もあり、薬剤師もよんでおきたい1冊です。

紹介文

本書はさまざまな精神障害に対して精神科で行われている診断や治療を,

簡潔かつ具体的に記載したものである。

本書の初版は『感染症プラチナマニュアル』に続いて企画された。

臨床を強く意識した『感染症プラチナマニュアル』の性格をそのままに「わかりにくい」とされる精神科診療をわかりやすく,臨床に活かしてもらえることを念頭に執筆を行った。

その目的を達成すべく,筆者と編集者が,

さまざまな立場の医療関係者にインタビューをしてまわり,

ニーズを確認して執筆にあたった。その結果,

短期間で精神科の臨床を学ぼうという初期研修医から,

長い経験をもち臨床にあたる精神科専門医や精神科後期研修医,

さらには精神科に関わる看護師,薬剤師,臨床心理士・公認心理師,

精神保健福祉士,精神医学を学ぶ医学生など,

本当に幅広く多くの方に手に取っていただける本となった。

「基本的なことしか書いてない」と評価される方もいたが,

それも本書のコンパクトさと,わかりやすい記載に努めた結果が読者に

与えた印象の1つであり,つまりは本書が目指すべきものを

達成した証と受け止めている。

実際にはわかりやすさだけでなく,

精神科専門医でも臨床に役立つ多くの内容を本書は含んでおり,

多くの医療関係者にとって

臨床の現場で必要とされる十分な内容を盛り込むことに努めている。

外来でよく診る気分障害や統合失調症などはもちろん,

精神科専門医でもこれまで診る機会が少ないであろう

解離性同一症,ギャンブルなどの行動嗜癖,

抜毛症なども扱っており,臨床の中で必要が生じたとき

ポケットにも入る本書が診療の助けとなるはずである。

本書の執筆にあたっては,個人的な経験に頼った記載を控え,

各種ガイドラインや論文,専門書などに基づく,

より正しい情報の記載を心がけている。

さらに第2版では,この2年間で新しく登場した薬物を扱い,

初版では十分に書けなかった精神障害についても記載を加えるとともに,

初版にあった内容にも手を加え,内容のアップデートだけでなく,

臨床でより有効に活かせる本となるよう努めた。

この本の試みが成功したか否かは,

まさに今,この本を手にしている皆様が臨床の場に本書を持ち込んだときに初めて分かることであろう。この一冊が,

さまざまな職種の皆様がそれぞれの立場で

精神医療をより良いものとする一助となることを,

そして,それをとおして精神障害に苦しむ数多くの患者が救われることを

心から願っている。

目次

精神診療が対象とする疾患・症状と治療薬

第1 章 疾患・症状別の診断と治療各論

■落ち込む,またはハイになる

「気分障害」

◎概要

◎気分障害の診断

◎うつ病/大うつ病性障害の診断

◎うつ病/大うつ病性障害の治療

◎副作用について

◎うつ病に伴う不安と薬物治療

◎三環系(または四環系)抗うつ薬への変更

◎少量の非定型抗精神病薬の補助療法

◎少量の炭酸リチウムの補助療法

◎レボチロキシン(甲状腺末)の補助療法

◎電気けいれん療法

◎睡眠時無呼吸症候群の併存

◎うつ病が十分に改善したら

◎うつ病の維持期

◎再発を繰り返すうつ病

◎精神病性の気分障害(妄想性うつ病など)

◎双極性うつ病の疑い

◎持続性抑うつ障害(気分変調症)

◎双極性障害の診断

◎双極性障害の治療

◎躁状態の治療

◎鎮静について

◎双極性障害の抑うつ状態の治療

◎双極性障害の維持期

◎急速交代型の双極性障害

◎混合性の特徴を伴ううつ病/双極性障害

◎不安症や強迫症が併存する双極性障害

◎気分循環性障害

◎他の特定される双極性障害および関連障害

◎気分障害につけられる特定用語

◎自傷や過量服薬

◎ステロイド使用中の精神症状

■幻覚と妄想といえば「統合失調症」

◎概要

◎統合失調症

◎妄想性障害

◎統合失調感情障害

◎統合失調症と鑑別すべき疾患

◎病的多飲水,水中毒

◎緊張病(カタトニア)

■抗精神病薬使用中の「錐体外路症状」

◎概要

◎パーキンソニズム

◎アカシジア

◎ジスキネジア

◎ジストニア

◎悪性症候群

■強い不安やパニックが生じる「不安症」

◎概要

◎パニック発作

◎パニック症/パニック障害

◎広場恐怖症

◎全般不安症/全般性不安障害

◎社交不安症/社交不安障害

◎限局性恐怖症

◎分離不安症/分離不安障害

◎選択的緘黙

◎双極性障害に併存する不安症

◎不安症/不安障害の薬物治療:共通事項

■〇〇せずにはいられない「強迫症」

◎概要

◎強迫症/強迫性障害

◎双極性障害に併存する強迫症

◎醜形恐怖症/身体醜形障害

◎ためこみ症

◎抜毛症

◎皮膚むしり症

■身体の症状が気になって仕方ない

「身体症状症および関連症群」

◎概要

◎身体症状症

◎病気不安症

◎変換症/転換性障害

◎作為症/虚偽性障害

◎他の医学的疾患に影響する心理的要因

■多重人格や記憶喪失が生じる「解離症」

◎概要

◎解離性同一症

◎解離性健忘

◎離人感/現実感消失症

◎イマジナリーコンパニオン

■強いストレスで生じる「ストレス性障害」

◎概要

◎心的外傷後ストレス障害(PTSD)

◎急性ストレス障害

◎適応障害

■拒食したり過食したり「摂食障害」

◎概要

◎神経性やせ症/神経性無食欲症

◎軽度・中等度の神経性やせ症

◎重度・最重度の神経性やせ症での入院

◎神経性過食症/神経性大食症

◎過食性障害

◎回避・制限性食物摂取症

■依存・嗜癖

◎概要

◎アルコール使用障害

◎アルコール離脱

◎ウェルニッケ・コルサコフ症候群

◎他の物質の使用障害(依存症)

◎ギャンブル障害

◎窃盗症

◎窃視障害/窃触障害

■眠れない「睡眠障害」

◎概要

◎睡眠欲求の過剰

◎不眠症

◎ベンゾジアゼピン系薬を続けている人

◎睡眠薬を飲んでも不眠を訴える人

◎入院患者の不眠の訴え

◎レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)

◎周期性四肢運動障害

◎睡眠時無呼吸症候群

◎ナルコレプシー

◎レム睡眠行動障害

◎概日リズム睡眠-覚醒障害

◎睡眠薬

■入院中に起こる意識の障害「せん妄」

◎概要

◎せん妄

■人格的な偏り「パーソナリティ障害(人格障害)」

◎概要

◎境界性パーソナリティ障害

■社会性の欠如や落ち着きのなさ「発達障害」

◎概要

◎自閉スペクトラム症

◎社会的コミュニケーション症

◎注意欠如・多動症(ADHD)

◎限局性学習症

■物忘れなどの「認知症」

◎概要

◎Treatable Dementia

◎アルツハイマー型認知症

◎レビー小体型認知症

◎血管性認知症

◎前頭側頭型認知症

◎正常圧水頭症

◎認知症の不眠

◎BPSD について

第2 章  精神科診療に必要なミニマムエッセンス

■精神保健福祉法

◎任意入院

◎医療保護入院

◎措置入院

◎応急入院

◎処遇の指示

◎隔離

◎身体的拘束

■自動車の運転と向精神薬

■妊産婦への向精神薬の使用

第3 章 向精神薬

■抗うつ薬

◎概要

◎SSR(I 選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

エスシタロプラム/セルトラリン/パロキセチン/フルボキサミン

◎SNR(I セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

デュロキセチン/ベンラファキシン/ミルナシプラン

◎SSRI・SNRI 以外の新規抗うつ薬

ミルタザピン/ボルチオキセチン

◎三環系抗うつ薬

アミトリプチリン/アモキサピン/イミプラミン/クロミプラミン/トリミプラ

ミン/ノルトリプチリン

◎四環系抗うつ薬

ミアンセリン/セチプチリン/マプロチリン

◎その他

スルピリド/トラゾドン

■気分安定薬

◎概要

◎炭酸リチウム

◎バルプロ酸ナトリウム

◎カルバマゼピン

◎ラモトリギン

■抗精神病薬

◎概要

◎非定型抗精神病薬

アセナピン/アリピプラゾール/オランザピン/クエチアピン/クロザピン/パ

リペリドン/ブレクスピプラゾール/ブロナンセリン/ペロスピロン/リスペリ

ドン/ルラシドン

◎定型抗精神病薬

オキシペルチン/クロカプラミン/クロルプロマジン/スピペロン/スルトプリ

ド/スルピリド/ゾテピン/チアプリド/チミペロン/ネモナプリド/ハロペリ

ドール/ピパンペロン/ピモジド/プロクロルペラジン/プロペリシアジン/

ブロムペリドール/ペルフェナジン/モサプラミン/レボメプロマジン

■抗不安薬

◎概要

◎ベンゾジアゼピンやその類似物

アルプラゾラム/エチゾラム/オキサゾラム/クロキサゾラム/クロチアゼパム

/クロルジアゼポキシド/ジアゼパム/トフィソパム/フルジアゼパム/フルタ

ゾラム/フルトプラゼパム/ブロマゼパム/メキサゾラム/メダゼパム/ロフラ

ゼプ酸エチル/ロラゼパム

◎ベンゾジアゼピンやその類似物以外の薬

ヒドロキシジン/タンドスピロン/抑肝散

■睡眠薬

◎概要

◎ベンゾジアゼピンやその類似物

エスゾピクロン/エスタゾラム/エチゾラム/クアゼパム/ゾピクロン/ゾルピ

デム/トリアゾラム/ニトラゼパム/フルニトラゼパム/フルラゼパム/ブロチ

ゾラム/リルマザホン/ロルメタゼパム

◎ベンゾジアゼピンやその類似物以外の薬

ラメルテオン/スボレキサント/プロメタジン/トラゾドン/フェノバルビター

■中枢神経刺激薬

◎概要

メチルフェニデート/アトモキセチン/グアンファシン

■抗認知症薬

◎概要

◎アセチルコリンエステラーゼ

阻害薬

ドネペジル/ガランタミン/リバスチグミン

◎NMDA 型グルタミン酸受容体

拮抗薬

メマンチン

■抗パーキンソン病薬

◎概要

◎抗コリン薬

ビペリデン/トリヘキシフェニジル/プロメタジン

◎ドパミン作動薬

ブロモクリプチン/プラミペキソール

■アルコール依存症の治療薬

◎飲酒欲求を低減させる薬物

ナルメフェン/アカンプロサート

◎抗酒薬/嫌酒薬

シアナミド/ジスルフィラム

■電気けいれん療法

■心理検査

◎知能検査

◎認知症スクリーニング

◎性格検査

◎発達障害スクリーニング

◎気分障害の把握

◎抑うつ状態の把握

◎その他の身体/精神状態の把握

◎投影法

参考文献

索引

副作用や、妊婦のことについても触れられており、現場で役に立つ1冊です。また、検査方法、様々な症状の把握方法についても詳しく書かれており薬剤師も知っておきたい内容がつまっています。

②   こころの治療薬ハンドブック

2021年発売!最新の精神科の薬剤を掲載されている1冊です。お薬の解説だけではなく、処方例なども掲載されており、色々と学べる1冊です。

紹介文

見て読んですぐに役立つ向精神薬ハンドブックのスタンダード、2021年最新版。精神科の主要薬剤のすべてを1つずつ見開きページでわかりやすく解説。実際に使用したときのエピソード、服用や処方のポイントなど役立つ情報が満載。巻頭に主要薬剤のPTP包装写真、巻末には識別コードを後発品も含め全薬掲載しており、処方する医師、服用する患者、薬剤の管理に携わる医療スタッフ、家族など多くの方々に利用していただける必携書。

目次

抗精神病薬

抗うつ薬

双極性障害治療薬

抗不安薬

睡眠薬

神経発達症治療薬

抗酒薬

抗認知症薬

脳循環・代謝改善薬

抗てんかん薬

抗パーキンソン薬

その他

漢方薬

新しい抗パーキンソン薬

今後発売される予定の新薬

解説

なんといっても、2021年発売。最新の抗パーキンソン薬や、今後発売される予定の新薬まで掲載されており、役に立つ1冊です。

③   まとめ

前回に引き続き抗精神病薬を勉強する上で、役に立つ図書を紹介させて頂きました。目次、紹介文などを参考に、自分が特に学びたい内容を見つけ、役に立つ図書を探して頂けたら幸いです。

まとめリンク

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